COR
標準策定の流れ
提案、草案、公開意見募集、独立実装検証、審議発行の五段階に分かれます。第四段階で少なくとも二つの互いに独立した組織による実装を求める点が、多くの標準化団体との最大の違いです。
五つの段階
| 段階 | 名称 | 内容 | 通過条件 |
|---|---|---|---|
| 一 | 提案 | いずれの種別の会員も提案でき、問題の状況と現行のやり方の不足を説明する必要があります。 | 問題が確かに存在し、公認の解法がまだないと委員会が認定 |
| 二 | 草案 | ワーキンググループが条文、判定基準、検証方法を含む草案を作成します。 | ワーキンググループ内の合意 |
| 三 | 公開意見募集 | 草案の全文を公開し、会員に限らず意見を提出できます。 | すべての意見に回答し、処理結果を公開済み |
| 四 | 独立実装検証 | 少なくとも二つの互いに独立した組織が実装を完了し結果を報告します。 | 二件以上の独立した報告があり、阻害的な問題がないこと |
| 五 | 審議発行 | 標準策定委員会が審議し表決します。 | 定款が定める可決要件に到達 |
第四段階を設けた理由
標準化団体に最もよくある失敗は、会議室では完全に見えるが実務では誰も実現できない、あるいは実現の費用が過大な標準を発行してしまうことです。少なくとも二つの独立した組織による実装完了を求めれば、この種の問題を発行前に露呈させられます。
そして「互いに独立」を求めるのは、二つの報告が同じ実装の発想から出ることを避けるためです。二つの組織が同じやり方で実装すれば、同じ盲点にも同じようにぶつかるからです。
撤回・改訂された条文の公開記録
協会は公開記録を維持し、元の条文、撤回または改訂の理由、そして問題が発見された時期と出どころを明記します。
この記録が存在すること自体が統治原則の一部です。自らが何を誤ったかを記録しない標準化団体は、他者に記録を求めることができません。